学生のアイディアから、7月6日から7月7日の2日間、学校で七夕の飾りを飾りました。学生たちは、事前に願い事を書いておいた短冊をそれぞれ笹につるしました。中には、「高い方が神様からよく見えますから。」と言って、背の高い学生に自分の短冊を一番上の方につるしてもらっている学生もいました。
願い事の内容は、日本語の学習に関するものや、家族の健康、将来のこと、恋愛など様々で、1つだけ願い事が書いてある短冊もあれば、願い事が書けるだけ書いてある短冊もあり、学生たちの性格がよく出ていました。また、一緒に飾ってある七夕飾りの意味が気になる学生も多く、教師が話す飾りの意味を興味深そうに聞いていました。
タイ人の学生が七夕飾りを飾ろうと言ってくれたのですが、その学生が通っていたタイの大学でも七夕の祭りがあり、タイでは短冊を飾るだけでなく、願いを叶えてくれる神様に気づいてもらえるように花火も打ち上げるそうです。また、黒猫を抱えて空に掲げるという、日本では聞かない興味深い話もしてくれました。
他の国の学生にも話を聞いてみたところ、ベトナムでは、食べ物を供えたり、蓮の花を川に流したりするそうです。中国には「七夕伝説」や七夕の由来になったといわれている「乞巧奠(きっこうでん)」というお祭りもありますが、中国人の学生によると、中国にはもう七夕の習慣は無いそうです。そのほかの国でも七夕や短冊を飾るような風習は無いそうで、学生たちは七夕飾りを眺めたり、本物の笹を見たり触ったりして、楽しんでいました。
ここ数年曇りや雨の日が続いていた七夕ですが、今年の七夕は雲が多かったものの天気が良く、星空も雲の間から覗いていました。学生みんなの願いが星に届き、願いが叶うことを願いつつ、私たち教職員も応援やサポートを続けていきます。
学生が書いた短冊
一番多かった願い事は勉強や進路について。それぞれ目標がしっかり定まっています。
次に多かったのが家族の健康について。
こんな短冊もありました。願いが叶いそうな短冊の色です。